【号外】おはようマーヤ

辺分州とフェローチェで戦争勃発

V.C.33年 4月、フェローチェ誓約者連盟は突如として、辺分州国の主権委譲と併合を宣言。同国をフェローチェ誓約者連盟ヘブン州として併合することを宣言した。

これに対し、'辺分州国首相佐北'を名乗る何者かが調印を行い、フェローチェは主権委譲を既成事実化しようとしたが、辺分州政府はこれを否定。'辺分州国首相佐北'なる人物は、フェローチェによる偽物であると批難した。

フェローチェは実力行使を辞さない構えで、艦艇を派遣するなど辺分州政府に対して、強硬な構えを崩さなかった。

ここに至り、スピリックス連邦、モナシア連合、エンスランド共和国は揃ってフェローチェの行為を侵略であると批難。
これに対しフェローチェは、辺分州国はすでにフェローチェ連盟ヘブンス州であるとし、内政干渉であると反発した。

また、グロスラン民主連邦は辺分州国は、反乱勢力であるから討伐は当然と、フェローチェの立場を支持した。

さらに神州民国は辺分州は神州の一部であり、かの国への挑戦は神州の宗主権への挑戦であり、防衛出動する用意があると宣言。イスアードもこの宣言を認めた。
しかし辺分州国は、あくまで独立国であるとしこの宣言に反発。ここで我が国が'一国二制度'の適用を神州民国と辺分州政府に提案するに至った。

しかしながら、この提案は神州民国は同意したものの、辺分州政府は再度、自国は独立国であると宣言し、国際社会に承認するように求めたが、その甲斐無く、政府は崩壊してしまったようである。

今後は、神州民国、ウィルバー、レイリル合同王国などの間で、彼の地の処遇が話し合われる模様である。

狭まる対フェローチェ網・フェローチェの権勢もここまでか?

辺分州での有事を受けて、各国ではフェローチェを討つべしと言う意見が高まっている。
すでにスピリックス連邦、神州民国、ミッテラント王国は宣戦布告を宣言し、同国への艦砲射撃・空爆・通商妨害が始まっている。

フェローチェ潜水艦の攻撃を受け、炎上するスピリックス空母

しかしながらフェローチェの防備は堅く、三カ国の作戦も共同歩調がとれているとは言い難く、尚海機構軍は思わぬ苦戦を強いられている模様である。

社説:フェローチェ戦役の分析について

神州民国はこの機会に兵器の実験をしたいと考えているだけではないだろうか?つまり、フェローチェを本気で攻めるつもりはなく、単純に、数だけは多いが、経験が少なすぎるという神州空軍の良い練習の機会だと思い、空爆を行っているのではないだろうか?

さらにミッテラント王国も、まだ具体的な行動を起こしているわけではなく、実際の行動は未だ不透明である。フェローチェは依然、相当な軍事力を温存しているのみならず、資源国家でもある。無用な破壊は尚海としても望まないのではないだろうか。神州の思惑としては、フェローチェを服属させるか、尚海機構に参加させて、ウランなど重要な戦略資源の薄利多売を行っているフェローチェを、国際市場から閉め出し、尚海ブロック圏に引き込みたいと考えているのではないだろうか。
従って事実上、スピリックスとフェローチェの一騎打ちになるだろうと本誌は予想する。