我々は宇宙人だった。

書籍紹介:ク=ヤレン著/我々は宇宙人だった。

古代ラージ族とマーヤ族の対立

かつて古代ラージ族と古代マーヤ族は、天敵同士で、何世紀もの間、血を血で洗う争いをしてきた。

彼らは高度な知性を持っていたがために、このまま争い続けることは、母星が死の星になると危惧し、何十回目かの和平交渉が行われていた。

しかし、会談は皮肉の応酬になり、まさに決裂しようとしていた。 そこにワームホールがたまたま繋がり、varinireの「アルバニアに比べれば十分先進的(ry」という声が会議場に響きわたった。

この「アルバニアに比べれば十分先進的(ry」という言葉は古代ラージマーヤ語で、たまたま最大級の侮辱を意味していた。 対立していた部族はすぐさま和平を結び、有史以来、初めて力を合わせ宇宙戦艦を建造した。

そして、この不届きな発言をした人物に復讐しようと、数々の宇宙と数千兆光年にも及ぶ、想像を絶する旅の末、ついに惑星まで辿り着いた。 しかし、唯一の誤算は、彼らがワープを終えて実体化した際に、「たまたま」体積を間違え、馬に草と一緒に食べられてしまったことである。

では今のラージマーヤ人はどこから来たのか? 実は我々は古代ラージ族とマーヤ族がエイプマンと呼び、召使いとされていたものの末裔である。 彼らは召使いも一緒に送り込んでおり、『たまたま』召使いの船は単位計算を間違えなかったのである。

召使いたちは、放浪の中で知性をつけ、騎乗生活を送るようになった。下マーヤ語がレイリル語の影響を受けたのは、彼らと交易した商人が≪たまたま≫レイリル人だったからである。 我々は召使いであった歴史を忘れず、謙虚に生き、現在に至るまでにあった数々の幸運に感謝しなければならない。